12.10

高速回線は光うさぎの夢を見るか? (F×COMICS)華倫変
華倫変の漫画読んでて思い出したのは、高校の頃たまに読んでた桜井亜美の小説の中の「魂で生きてる人ってすぐ死んでしまう。ジャニスもジミヘンもフィッシュマンズの佐藤伸二もみんな魂で生きてる人たちだった、だからー」みたいな文章。華倫変、一応エロティックコミックなんだけど、下ネタを超えた変態ネタばっかで、セックスシーンとか女の子の台詞とかがいちいち痛い。でもそういう変態性にハイパー青い理想主義とか反骨精神を感じてしまったらもうサイコーで、読み終わった時にはとんでもない場所まで連れてかれてしまっている。絶対埋もれない非凡すぎる人だよ、死んじゃったけど。あと高橋源一郎の帯文、的を得ていてついでに購買意欲も刺激しちゃう名文。室井佑月を見いだしただけのことはあるのかも。別れちゃったけど。
些末なおもいで
『些末なおもいで』杢田杳
なんとなく帯文に惹かれてそれだけで購入。とりあえず帯文は良かった。
桜の森の満開の下 (講談社文芸文庫)
『私は海をだきしめていたい』坂口安吾
気になる女の子が好きって言ってた話。安吾は殆ど読んだことなかったけど、ビデオカメラ持って1人で海に行きたくなるようなそんな感じだね。ラスト20行くらいを朗読しながら海には入っていって、波に飲まれる自分を手撮りで記録してみたい。


ガス・ヴァン・サント『Elephant』とハーモニー・コリン『GUMMO』を交互に流しながら制作。『Elephant』はピアノ演奏シーンがいいよね。あの鋭角的でナイーブで絶望的にぶっ壊れた「エリーゼのために」の衝撃はいつまでたっても消えない。それとシャワールームで狙撃犯同士が短くキスするシーンも好き。瞬き1つで消えてしまいそうな、はかない相互干渉がやり切れない。あと色、SABU『疾走』を薄めたような色みで、特に空の色が綺麗。ハーモニーコリン『GUMMO』はいまだに自分の中のフェイバリット。「人生観がひっくり返ったことがあるか?そう、「GUMMO」を観て私の人生観が大きく変わってしまったように。」とガス・ヴァン・サントが推薦文を寄せているけど、そんなの緩い。この作品は言葉とか超えてるんだよ。なんちゃって
制作しながら所々で、みなみくんとした作品の話を思い出しながら、今作ってる作品について考えたり、使いたいけどキワド過ぎなフレーズのこととか思った。みなみくん、言ってることの意味不明度70%強だったけど、空から言葉を手繰り寄せるような話し方はよかった。あんな風にセンシティブに恐る恐る慈しむように、暗闇を手探りで進むように自分の作品について話が出来たらいいと思う。私は、ある方向は間違っていると自分で勝手に決めて、その勝手に決めた間違いに対して過剰反応し過ぎなのかもしれない。ああだったらもう、おまえ、破綻してしまってもいいじゃないか、人間だもの。なんちゃって

Gummo [VHS]  ガンモ [DVD]  エレファント デラックス版 [DVD]