10.25

腑抜けども、悲しみの愛を見せろ
腑抜けども、悲しみの愛を見せろ本谷有希子
最初から最後まで絶望的な空気感で覆われている。目隠しされた状態で崖っぷちまで全力で駆けていく感じ。その破壊力故にトラウマ系とは違ったキワドさが光る。文系女子の生々しさが克明に記されていて、これは評価がまっぷたつに別れる作品だなと思った。血飛沫があがってもどこか乾いてるし。男子はビビるよ、きっと。