05.04

連休後半は信州へ。
半日かけて諏訪湖でピクニック。諏訪湖をぐるりと取り囲む美術館、お土産物屋さん、民謡カルチャーセンター、高原野菜のお店、コンビニ等々を横目に、時々水面に石を投げたり、水鳥の写真を撮ったりしながら3時間くらいとろとろ歩く。ガスタンクと鉄塔に挟まれた場所に建つ高校の屋上では吹奏楽部がカノンの練習。高校の横には公園があって、芝生で観光客がBBQ。その公園の横にある漕艇場で高校生が1人船を漕いでいた。



お昼は美味しい川魚を出してくれるお店で鰻。ビールと一緒に出してもらった突き出しの鰻の骨の唐揚げが驚異的な美味しさだった。

翌日は「無言館」と「信濃デッサン館」へ。「無言館」で一緒に行った人が「これはブルースやな」って言ってたけど、ホントそんな感じ。コアな感情や生き様が塗り込められた絵画は、ただただ切なくて悲しかった。こういう言い方は微妙なのかもしれないけど、どの絵も一生に一度描けるか描けないかの傑作だった。屋外の小高い丘に設置されたパレット型の戦没画学生の碑には靉光の名前も刻印されていた。
信濃デッサン館」には大好きな松本竣介の木炭デッサンとペン画が展示されていた。松竣の作品を見るといつも心の底から清浄で悲しい気持ちになる。高校の頃からずっとそうだけど、今回もまたそういう気分になった。他にも村山槐多や関根正三など夭折の画家たちのデッサンが展示されていて、小規模ながらも見応えのある展示だった。特に村山槐多作品が放つテンションの高さは天才のそれそのもので、かなりの衝撃だった。
美術館に併設されたカフェでレモンスカッシュとクッキーをつまみながら、日が暮れるまで俊介と槐多についてお喋り。