04.01
『ゆれる』西川美和
正直全く好きなタイプの映画ではなかったけれど、観終わった後に、どこでもない場所へ気持ちを放り投げられてしまうような映画。感情と感情の間の取り方、それと感情の断ち切り方にセンスを感じる。兄を演じた香川照之の演技がほとんど神がかっていて、本気で彼に嫌悪を感じてしまうシーンも。
『薬指の標本』ディアーヌ・ベルトラン
原作がなんともオシャレでエロティクスな内容にアレンジされていた。ロケ地とヒロインの衣装が素敵。
『4月物語』岩井俊二
春、桜、松たか子演じる大学入りたての女子大生(旭川出身)といった小道具に加えて「花とアリス」にも見られるフォグがかった映像のそれっぽさに騙されそうになるけど、脚本自体はまるでトレンディドラマのよう。