03.30

原美術館「アドリアナ・ヴァレジョン」展へ。入り口でいきなりマイケルと再会。彼と会うのはリアルワールドでは実に5年ぶり。芸大で、かのH山I夫先生に楯突いて、葛藤と逡巡を繰り返していたとこまでしか知らなかったけど、今でも日本画を描いていて、インスタ作品を作っていることや、未だにホワイトキューブ恐怖症であること、今夏に北海道のレジデンスに通りそうなことなんかを教えてくれた。「今なにしてるの?」と聞くと「アーティスト」と答えた彼と、握手してから別れる。
アドリアナ・ヴァレジョンの作品は、3年前に近代美術館で開催された「ブラジル:ボディ・ノスタルジア」展で初めて見て以来、今回で2度目。タイル張りの浴槽空間を幾何学的に描いた新作シリーズが非常に美しかった。全体としても骨太で逞しく、素晴らしい展示だった。その後写美の「TOKYO」展へ。写真家集団MAGNUMの60周年記念展。マーティン・パーの写す東京が、何だか不穏にドリーミーで、見当違いに狂った感じがして良かった。その後森美「日本美術が笑う/笑い」展へ。うーん、笑えなかったわ。相変わらず金はかかってるが、力技な企画という印象。最後に横美「小島烏水コレクション」展へ。疲労と強風による気温低下に当てられて、ジワッと弱ってきたので、スープストックで参鶏湯を飲み、回復してから帰宅。