03.22

朝から京都。coconでMTGした後、河原町で用事を済ませ、奈良へ。
飛鳥寺、山田寺跡、平城京跡などを回った。初めて訪れた山田寺跡は、桜が咲く山を背にした平らな草原で、そこに残るのは均等に埋め込まれた石のみ。そのあまりの寂寥感に痺れた。補修を繰り返して現存する寺院もいいが、自分はこういった「この先どうなろうが、ままよままよ」みたいな跡地が好きだ。跡地において確かなことは、かつてその場所に何かが存在していたということだけ。このシンプルな事実に、漂白されたような清潔さを感じる。
夕食は興福寺近くのおばんざいのお店へ。筍と若布の煮たのや、ゼンマイの天ぷらや、春牛蒡のごま和えなんかを「凡」という辛口の日本酒で頂く。人は本当に美味しいものを口にした時、沈黙するということが分かった。