03.21

帰国。
作品を発表する機会を頂き、マドリッドにて展示。オーストラリア人とイスラエル人からの反応が良い。あと事務局にいたフランスのギャラリストから仕事の話が入るが、サラリー仕事と両立出来るかどうか全く分からない状況なので、日本人お得意の半笑いでもって「是非ともご一緒したい」旨を一応伝える。先の読めない状況に苛立ちつつ、とりあえず今出来ることと言えば、ネット環境を整えることくらいかなあ、などと割と悠長に考えたりする。
カッセルで、京都の映画祭で友達になったフランジスカと再会。お土産に山岸涼子の『日出る処の天子』をプレゼント。細くて背が高く髪をベリーショートにしたフランジスカは思い切りユニセックスな雰囲気で『日出る処〜』の厩戸王子に少し似ている。大学でメルハスに再会したあとは、ほぼ連夜モーヴァンに出てくるような場末のクラブへ行ってハウス漬け。レイヴっぽい服を着て、蛍光色のお酒を飲みながら、自ら開発した「エレクトロニックな超越の寺のダンス(ほぼヨガみたいなもの)」を踊り、ペンライトを振りながら「愛してる」と口パクで伝え投げキッスした後、思いきり喉を反らせて笑う。フランジスカを見ていると、人生楽しんだもの勝ちであるという確信に近い気持ちが込み上げる。